2016年4月21日木曜日

質問箱開封 2016/04 #1

質問が寄せられた期間: 2016年4月1日~4月10日 
総質問数:91問 (四月箱は除いています)


*マッドネス

初歩的な質問で申し訳ありません。ファルケンラスの後継者のコストなどで床下からをマッドネスコストで唱える場合、インスタントタイミングで捨てた床下からを唱えることができますか?
SOIのリリース週でしたので、マッドネスと変身、そしてSOIのカードに関する質問が多く見受けられました。その中でも、マッドネスについての質問は、キーワード能力としては再録ですが、スタンダード環境にあったのが相当前だったこともあり、理解しづらいプレイヤーもそれなりにいたようです。リリースノートの項目も参考にして下さい。

マッドネス(CR702.34)は、「捨てるなら、このカードは捨てられるが、このカードを墓地に置く代わりに追放する」ことに置き換えます。これは置換効果です。以前は墓地に直接置くことを選べましたが、現在のマッドネスは強制的に追放されます。このため、効果の最中にマッドネスを持つカードを捨てた場合、墓地の枚数が変わらないことになります。次の質問を見てみましょう。

マッドネスについて質問です。リリースノートにもありましたが、墓地4枚の状態で、オリジンジェイスの能力を起動し、マッドネス持ちカードを捨てても、オリジンジェイスは変身しないということでしょうか。解決順番を教えて下さい。
《ヴリンの神童、ジェイス》の起動型能力の解決中に、カードを捨て、そして墓地の枚数を確認します。つまり、捨てる前に墓地の枚数が4枚であり、マッドネスを持つカードを捨ててしまうと、それは追放領域に置かれてしまいます。そうすると、墓地の枚数は4枚のままなので、《ヴリンの神童、ジェイス》は条件を満たせず、変身しません。起動型能力の解決が終わったら、さきほどのマッドネスの誘発型能力をスタックに積みます。

マッドネスの誘発型能力の解決時に、追放されたそのカードを、マッドネス・コストで唱えることができます。これは能力の解決中に唱えるので、通常のタイミング--例えば、スタックが空であなたのターンのメインフェイズであるときにしかソーサリーは唱えられない--などといったものは無視されます。ですので、対戦相手のターンにマッドネスを持つソーサリーを捨てても、それを唱えることができます。

*両面カード

ルール(202.3b)では裏面は表面の「点数で見たマナコスト」を持つかのように計算するとしか書かれていませんが、大天使アヴァシンのように裏面で色が変わってしまう場合、どの色の信心をいくつ持っているのでしょうか。またそれはどのルールによるものなのでしょうか
両面カードについては若干の変更がありました。直感的にわかりづらい変更は、第2面の「点数で見たマナ・コスト」を考える場合に、第1面のマナ・コストから算出する、というものです。

注意すべきは、「第2面のマナ・コストは無い」ということです。あくまで、点数で見たマナ・コストを考える場合のみに、第1面のマナ・コストを考えます。

《大天使アヴァシン》の第2面、《浄化の天使、アヴァシン》を考えましょう。


  • 《浄化の天使、アヴァシン》の色は「赤」です。これは色指標によるものです。
  • 《浄化の天使、アヴァシン》のマナ・コストはありません。従って色マナ・シンボルを数える場合(信心など)、0になります。
  • 《浄化の天使、アヴァシン》の点数で見たマナ・コストは「5」です。従って《燻し》の対象にはできません。


いつもお世話になっております。こちらがヴィルディン群れの頭目2体とガツタフの荒廃者をコントロールしています。ヴィルディン群れの頭目の一方に鏡編みを唱え解決したとき、他の2体のクリーチャーの点数で見たマナコストはそれぞれいくつになるのでしょうか。

第2面になっているパーマネントのコピーになった場合、それが真正の両面カードであったとしても、「点数で見たマナ・コスト」は0です。(CR202.3b)先にあった「点数で見たマナ・コストを考える場合のみに、第1面のマナ・コストを考える」ようなことはしません。

*《サリアの副官》


質問です。<サリアの副官>と複数の人間クリーチャーを<奇妙な幕間>や<集合した中隊>などで同時に場に出した場合、<サリアの副官>の処理はどのようになるのでしょうか?

定期的にある質問ですが、同時に複数のパーマネントが戦場に出た場合、「戦場に出たとき」という誘発型能力は、今しがた出た、それら全てのパーマネントを参照します。

例えば、《サリアの副官》2枚を《集合した中隊》で戦場に出した場合、

 ・《サリアの副官》A自体の「自身が戦場に出たとき~」の能力
 ・《サリアの副官》Aの「他の人間が戦場に出たとき~」の能力
 ・《サリアの副官》B自体の「自身が戦場に出たとき~」の能力
 ・《サリアの副官》Bの「他の人間が戦場に出たとき~」の能力

の以上4つがスタックに積まれます。

*《氷の中の存在》


《氷の中の存在》のカウンターを《吸血鬼の呪詛術士》で全て取り除いた際、すぐに変身はするのでしょうか。それとも、その後に何かしらインスタントかソーサリーを唱えなければ変身はしませんか?
《氷の中の存在》に上にある氷カウンターが他の効果により無くなったとしても、自動的に変身はしません。《暗黒の深部/Dark Depths》とはテキストが異なることに注意して下さい。

《氷の中の存在》の誘発型能力は、解決時に氷カウンターを取り除かなかったとしても、変身は行われます。(もし、氷カウンターを取り除くことが必須である場合、「そうしたなら、」という表現になります。)

*《コジレックの帰還》VS《ドロモカの命令》

墓地にコジレックの帰還が2枚ある状態で世界を壊すものを唱えました。コジレックの帰還の五点ダメージ能力の誘発にスタックで相手がドロモカの命令を唱えました。そのドロモカの命令にスタックで2枚目のコジレックの帰還を唱える事は可能ですか?

墓地にある《コジレックの帰還》が、条件を満たして誘発した場合、それは「呪文」ではありません。これは単なる誘発型能力です。ダメージの発生源も《コジレックの帰還》というインスタント・カードであり、呪文ではありません。

従って、まず、《ドロモカの命令》を誘発型能力を対象に唱えること自体ができませんし、誘発型能力による5点のダメージを軽減することもできません。

*《面晶体の掘削者、ザダ》


自分の場に《面晶体の掘削者、ザダ》《銀毛の援護者》、2/2の狼トークンが二体いる時。ザダのみを対象として《模範提示》を唱えた際の挙動を教えていただけますか?

《面晶体の掘削者、ザダ》に関しては、挙動がややこしいのか、それともファン・デッキが作りやすいのか、それとも面晶体に魅せられた人が多くいるのかがわかりませんが、とにかく今でも質問が来ます。

ほとんどの質問は、《面晶体の掘削者、ザダ》の挙動自体を理解していないことに由来するものです。

キーポイントは

  • 誘発するのは「《面晶体の掘削者、ザダ》のみを対象とした呪文が唱えられた」ときです。支援能力などで他のクリーチャーも対象に取っていた場合、そもそも誘発しません。
  • 誘発型能力の解決時に、《面晶体の掘削者、ザダ》以外のあなたのコントロールするクリーチャーを対象にしたコピーが作成されます。《余韻》などとは異なり、対象を変更することは書かれていないので、対象を変更することもできません。
  • コピーは対戦相手のクリーチャーや、対戦相手には作成されません。《面晶体の掘削者、ザダ》にダメージを与える呪文を唱えるのは、あまり良くない試みでしょう。


挙動をまとめたスライドは以下にあります。
https://docs.google.com/presentation/d/1AW0I_RZxfbZzF0bfXpIjHYyK6acis3aU0mQwfHi_kUw/edit?usp=sharing


*《祖先の幻視》

束縛なきテレパスジェイスや瞬唱の魔導士で祖先の幻視を対象としたときに0マナで唱えることはできますか?ジェイスの場合は幻視を待機させることができますか?

モダン構築戦で《祖先の幻視》が解禁されたことにより、ぽつぽつと質問が寄せられるようになりました。以下は、《祖先の幻視》にかぎらず、「マナ・コストを持たない、待機能力を持つサイクル」(《死せる生/Living End》など)全般に言えることです。


  • マナ・コストが無い場合、それは「支払うことができないコスト」を指します。(CR117.6)
  • 「支払うことができないコスト」を持つ呪文を唱え始めることはできます。が、コストの支払いの時点で「支払うことができないコスト」を支払うような場合、それはできないので、唱えることを完了できません。結果として唱えることはできません。
  • 待機能力を使用するには、


  1. そのカードが手札にある。
  2. あなたがこのカードを手札からスタックに積むことで唱え始めることができる。

  という前提のもと使用できます。待機を行う行動はスタックを使わないことにもご注意ください。

一方で、「マナ・コストが無い」呪文を唱えるためには、支払うコストを代替コストにしてやればOkです。よく使用されるのは、「マナ・コストを支払わずに唱える」という効果を用いることです。まれに《太陽の拳/Fist of Suns》のようなものもあります。

*《もう一人の自分》(難)

質問です。よろしくお願いします。
《もう一人の自分》をX=2で唱え、戦場の《果てしなきもの》のコピーとして戦場に出す場合、結果として《もう一人の自分》はいくつの+1/+1カウンターが乗った状態で戦場に出ますか?

旧CRでは答えが出なかった質問です。

通常、あるオブジェクトにXが複数含まれる場合、そのXは同じ瞬間には同じ値を取ります。
《もう一人の自分》が戦場に出る際に、《果てしなきもの》のコピーとなるとともに、追加で+1/+1カウンターを2個置かれた状態で戦場に出ます。
しかし、《果てしなきもの》には「果てしなきものは、+1/+1カウンターがX個置かれた状態で戦場に出る。」という置換効果のテキストがあります。実際に《果てしなきもの》が唱えられたわけではないので、このXは未定義です。未定義のXは0になるべきですが、大元の《もう一人の自分》のXは2でした。さて、この瞬間にXはどの値を見るべきでしょうか? ……この部分のCRが改訂されました。

107.3h 通常、あるオブジェクト上にXが複数ある場合、その値は、同じ瞬間には同じ値を取る。オブジェクトが能力を得た場合、その能力に含まれるXの値はその能力によって定義される。その能力が定義していない場合、0となる。


この場合、「果てしなきものは、+1/+1カウンターがX個置かれた状態で戦場に出る。」にあるXは、能力によって定義されていません。従ってXは0です。

最終的に、戦場に出た《もう一人の自分》は、+1/+1カウンターが2個置かれた状態の《果てしなきもの》となります。


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次回は4月11日~4月20日分となります。


2015年7月19日日曜日

まとめ その100

Q991:
《カビーラの福音者/Kabira Evangel》の能力について質問です。
この能力では色を1色選びますが、選ぶタイミングは誘発時でしょうか、解決時でしょうか。

A:
《カビーラの福音者》の誘発型能力の解決時です。

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Q992:
《死に微笑むもの、アリーシャ》の効果で《マルドゥの影槍》をリアニメイトしました
この場合《マルドゥの影槍》の効果を誘発することは可能でしょうか

A:
いいえ。「攻撃するたび」という誘発型能力は、そのクリーチャーが攻撃クリーチャー宣言ステップにおいて、攻撃クリーチャーとして選ばれなければなりません。攻撃している状態で出たとしても、その能力は誘発しません。(CR508.2a)

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Q993:
《クラーク族の鉄工所》と《マイコシンスの格子》をコントロールしているとき、これらふたつを鉄工所で生け贄にして無色4マナで《信仰の見返り》を唱えることは出来ますか?

A:
いいえ。《マイコシンスの格子》は、《信仰の見返り》の総コストを変更しません。マナ能力を起動した後、コストを実際に支払いますが、その時点でもう《マイコシンスの格子》は戦場に無いので、全て無色マナで支払うことはできません。

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Q994:
《龍詞の咆哮》のようなドラゴンボーナスがある呪文を唱えた際に、《霧衣の究極体》や《森林の変わり身》のような多相を持ったクリーチャーを、ドラゴンもしくはドラゴンカードとして扱い、ボーナスを得ることは可能なのでしょうか。

A:
はい。多相持ちのクリーチャーは、そのカードがどの領域にあっても、全てのクリーチャー・タイプを持つものとして扱われます。従って、それらのカードをドラゴン・カードとして扱って、ボーナスを得ることができます。

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Q995:
《先祖の結集》ついて質問です。《太陽の神、ヘリオッド》等の神を戦場に戻した場合です。次の私のアップキープの開始時に、それらのクリーチャーを追放する。の効果が誘発すると思いますが、この時、信心が足りずクリーチャーではない場合でも追放しますか?

A:
その場合でも追放されます。誘発型能力の解決前に、クリーチャーでなくなっていたとしても、そのオブジェクト(=《太陽の神、ヘリオッド》)を追放します。(CR608.2i)

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Q996:
前のターンに《先祖の結集》で戦場に出した《鍛冶の神、パーフォロス》Aがいます。アップキープに追放の効果が誘発しました。これにスタックして、《先祖の結集》を唱え《鍛冶の神、パーフォロス》Bと別のクリーチャーを戦場に戻しました。
この場合、《鍛冶の神、パーフォロス》A,Bの誘発能力が誘発し、レジェンドルールの適応もすると思いますが、《鍛冶の神、パーフォロス》Bを場に残し《鍛冶の神、パーフォロス》Aを墓地に置き、《鍛冶の神、パーフォロス》の誘発ダメージで2点を2回与える事は可能でしょうか?


はい。クリーチャーが戦場に出たことで、《鍛冶の神、パーフォロス》AとBの能力が誘発します。その後、レジェンドルールにより、Aは墓地に置かれますが、能力は2つ誘発します。

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Q997:
《謎めいた命令》について質問です。相手が暴勇達成状態で《悪魔火》を唱えました。これに対応して命令を「相手の土地をバウンス」と「打消し」のモードで唱えた場合、《悪魔火》は打ち消されますか?

A:
いいえ。《謎めいた命令》に記載されている順番で解決されます。従って、まず先に《悪魔火》を打ち消そうとしますが、暴勇を達成しているので打ち消されません。その後、対象の土地が手札に戻ります。

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Q998:
相手の場に《神聖の力線》があり自分の場に《催眠の宝珠》がある状態で、相手のアップキープの開始時に、相手に《催眠の宝珠》の効果は誘発しますか?

A:
はい。誘発します。《催眠の宝珠》は対象を取っていません。従って、《神聖の力線》は影響しません。

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Q999:
《ヨツンの兵卒》について質問です。このカードの累加アップキープ誘発時に指定した墓地のカードが足りない場合にスタックに他の呪文を乗せそのカードが墓地に落ちることによって墓地の枚数が足りるようになった場合累加アップキープコストとして支払うことができますか?

A:
はい、可能です。《ヨツンの兵卒》の累加アップキープは、誘発した時点でライブラリーの下に置くカードを指定するのではなく、その誘発型能力の解決時に選びます。従って、累加アップキープがスタックに積まれている間に、墓地を増やして支払うことは可能です。

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Q1000:
《野生の抵抗》が場にある状態で、クリーチャーAを対象とするインスタント呪文を唱えました。それを呪文滑りで対象を変えた場合、P/Tの修正はどちらに入りますか?

A:
いずれのオブジェクトもあなたのコントロール下であるならば、Aを対象にした時に《野生の抵抗》が誘発します。また、《呪文滑り》で対象を変えた時にも《野生の抵抗》が誘発します。従ってどちらも修整を受けるでしょう。

2015年7月18日土曜日

まとめ その99

Q981:
《狡知》をコントロールしている状態で、《差し戻し》を相手の呪文を対象に唱えました。狡知の能力で打ち消すことを置換して相手の呪文を唱えることを選択した場合、差し戻しのキャントリップが行われるのは、相手の呪文を唱える前ですか?後ですか?

A:
後です。《差し戻し》の打ち消すという部分が《狡知》によって「追放してそれを唱えても良い」に置き換わります。その後、(《差し戻し》のテキストの通り)カードを引きます。

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Q982:
ピュクシスの起動効果で《頭巾被りのハイドラ》が場に出たときはカウンターが5つ乗った状態で出てくるで間違い無いでしょうか?

A:
《伏魔殿のピュクシス》として回答しますが、カウンターは置かれません。それは追放領域で表向きになるため、《頭巾被りのハイドラ》の能力は機能しません。

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Q983:
墓地にフェッチ1枚のみの状態で《太陽のタイタン》能力が誘発したときに、その能力を《ストリオン共鳴体》でコピーした場合、1回目の能力が解決して2回目を解決する前にフェッチを切って土地を持ってきて、2回目の誘発でフェッチを拾うのを間に合わせることは出来ますか?

A:
いいえ。《太陽のタイタン》の能力は対象をとります。最初の《太陽のタイタン》で《溢れかえる岸辺》を対象にとり、その誘発型能力を《ストリオン共鳴体》でコピーしたとしましょう。この2番め(=コピー)も同じ《溢れかえる岸辺》を対象にできます。

先にコピーの方が解決され《溢れかえる岸辺》が戦場に出ます。1番目の能力の解決前に《溢れかえる岸辺》を起動しても、もう領域を移動しているので、対象になっていたそれとは別のオブジェクトになっています。従って、1番目の能力は対象不適正で打ち消されます。。

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Q984:
対戦相手に、私がオーナーの《火口の精霊》のコントロールを、《龍王シルムガル》によって奪われました。この《火口の精霊》に《力による操縦》を唱えた場合、ターンの終了時に火口の精霊のコントロールは私のもとに戻ってきますか?

A:
いいえ。《火口の精霊》にはコントロールを変更する2つの効果が機能しています。
 ・対戦相手の《龍王シルムガル》
 ・あなたの《力による操縦》
ターンの終了時に《力による操縦》の部分だけが終了するので、《火口の精霊》のコントロールは再び対戦相手になります。

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Q985:
《火想者ニヴ=ミゼット》が戦場に出ている時《入念な研究》をプレイした場合、2枚引き2枚捨て終わった段階で《火想者ニヴ=ミゼット》は計2点のダメージの対象を割り振りますか?それともカードを1枚引いては1点、もう1枚引いてはもう1点の対象を選びますか?

A:
前者です。《入念な研究》の解決中に、《火想者ニヴ=ミゼット》の能力が2回誘発しますが、それがスタックに積まれるのは、《入念な研究》の解決が終了した後になります。

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Q986:
墓地にある《彩色マンティコア》を、《再活性》や《死体発掘》、《動く死体》等のリアニメイトカードで場に出す場合、それをクリーチャーとしてだけではなく、エンチャントとして対象のクリーチャーにエンチャントすることは出来ますか?

A:
いいえ。《彩色マンティコア》などの授与能力をもったカードを、オーラとしてつけるためには、授与コストでそれを唱える必要があります。単に戦場に出す場合、オーラとして戦場に出ることはありません。

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Q987:
《けちな贈り物》でデッキの中にあるカードを2枚だけ選んで公開して、相手にその2枚だけを捨てさせる事は出来ますか?

A:
はい。特定の条件が定められているカードを探す場合、(条件に合うものを見つけられなかったので)指示された枚数よりも少ない枚数のカードを探したことにして構いません。そして、《けちな贈り物》は相手が2枚選んで墓地におくため、そのようなことが可能です。

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Q988:
パワー3の《道の探求者》に《ティムールの激闘》をプレイしました。この時、獰猛は達成されますか?

A:
はい。《ティムールの激闘》を唱えたことにより、《道の探求者》の果敢が誘発します。先にこれ(果敢能力)が解決されるので、《ティムールの激闘》を解決する段階で、《道の探求者》のパワーは4になっていることでしょう。

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Q989:
《アーティファクトの魂込め》がエンチャントされた《頭蓋囲い》を《創意工夫の傑作》でコピーしたとき《創意工夫の傑作》の状態はどうなりますか?

A:
何も付けられていない《頭蓋囲い》になります。何かのコピーとなる場合、コピー元に付けられているエンチャントや装備品、置かれているカウンターなどによる修整は考慮しません。

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Q990:
私がコントロールする《狡知》が戦場にいる場合で、相手のクリーチャー呪文に対応して《冷静な反論》を唱えました。この場合、そのクリーチャー呪文を私のコントロールでインスタントタイミングでプレイすることが可能でしょうか。

A:
《冷静な反論》で相手のクリーチャー呪文が打ち消されることになると、《狡知》によりその呪文は追放されます。そして、あなたは追放したそのカードを唱えることができます。まだ《冷静な反論》の解決の最中ですので、そのカードを唱えられる本来のタイミングは無視されます。


2015年7月17日金曜日

まとめ その98

Q971:
《悪性スリヴァー》と《筋肉スリヴァー》二体が場に出てます。
この時三体ともダメージが通った場合、有毒三を与え、更にダメージ9点を与えるで正しいでしょうか?

A:
はい。それぞれのスリヴァーのP/Tは3/3であり、それぞれ有毒1を得ています。従って、対戦相手は9点のダメージを受け、誘発型能力によって毒カウンターを3個得ることになるでしょう。

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Q972:
対戦相手が、私のコントロールする《火口の精霊》に、《ファリカの療法》を三つ唱えました。これに対して、私は、《火口の精霊》自身を対象に火口の精霊の赤,T、生贄で起動する能力を使うことはできますか?

A:
はい。起動できます。(もちろん、タップを含む起動型能力が起動できることが必要ですが)

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Q973:
《嵐潮のリバイアサン》が場に出ている時、どんな土地であっても、《島》のように青マナを一つ生み出す事ができますか?それとも、タイプが島なだけで、そのような能力はないのでしょうか?

A:
ある土地が基本土地タイプを保つ場合、その基本土地に準じたマナ能力も持ちます。従って、《嵐潮のリバイアサン》が戦場にあると、すべての土地は"{Tap}:あなたのマナ・プールに{U}を加える"という能力も持ちます。

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Q974:
《スズメバチの巣》に《光波の護法印》を使いました。《スズメバチの巣》から昆虫トークンが戦場に出てくる為には、無色クリーチャーのダメージだけが条件なんでしょうか? 他の色のダメージでは出てこないで正解でしょうか?

A:
《スズメバチの巣》の能力が誘発するためには、ダメージが与えられないといけませんが、《光波の護法印》により、すべての色からのダメージを軽減するので、無色の発生源からのダメージが必要です。クリーチャーには限りません。(《精霊龍、ウギン》など)

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Q975:
《オルゾフの御曹司、テイサ》と、黒を指定した《絵描きの召使い》が戦場にある状態で、その他の自分のコントロールする白のクリーチャーが死亡したら、テイサの能力でトークンは出ますか?

A:
はい。死亡したクリーチャーは白でありかつ黒なので、《オルゾフの御曹子、テイサ》の2番めの能力が誘発します。

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Q976:
プレイヤーAがコントロールするクリーチャーaとプレイヤーBが唱えたaにエンチャントされている《平和な心》だけが戦場にある時に、Aが《ドロモカの命令》をBを対象にエンチャントを一つ生贄に捧げるモードで唱えた時、Bは平和な心を生贄に捧げますか?

A:
はい。オーラはそれが付けられているパーマネントとは別にコントローラーを持ちます。この場合、《平和な心》はBがコントロールしているエンチャントですので、Bがエンチャントを生け贄に捧げる場合、その《平和な心》を生け贄に捧げることになります。

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Q977:
ゲーム中に自分のサイドボード内容を確認する行為は許されていますか?
また、《精神隷属器》や《ソリン・マルコフ》の奥義で対戦相手をコントロールしている場合に、その対戦相手のサイドボードを確認する事はできますか?

A:
はい。ゲームの進行中に、あなた(またはあなたがコントロールしているプレイヤー)のサイドボードを見ても構いません。ただし、それらのカードは、他のカードとは明確に区別して混ざらないようにする必要があります。(MTR3.15)

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Q978:
墓地に《死霧の猛禽》がある時に、変異(予示)クリーチャーを表向きにしました。この時《猛禽》が戦場に戻る効果は、スタックに積まれますか?

A:
はい。あなたのコントロールしているパーマネントが表向きになるたび、墓地の《死霧の猛禽》を戦場に戻しても良い、という誘発型能力が誘発し、スタックに積まれます。実際にその《死霧の猛禽》が戦場に戻るのはその能力の解決時です。

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Q979:
《火口の精霊》がゴルゴンの首を装備しているときに、赤、T、生贄で起動する能力を、《龍王アタルカ》を対象に起動しました このとき、火口の精霊とゴルゴンの首は墓地と戦場に離れ離れになりますが、龍王アタルカを4点のダメージで破壊できますか?

A:
はい。《火口の精霊》の能力によってダメージを与える際、その発生源は《火口の精霊》であり、戦場にあった最後の情報を使用します。それは接死を持っていたので、《龍王アタルカ》は破壊されます。

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Q980:
自分がエルドラージ・落とし子・トークンをコントロールしている状態で、召集を持つ呪文を唱え、落とし子をタップして1マナの支払に当てました。この場合、続けて落とし子の起動能力でマナを生み出し、さらにその召集呪文の1マナを支払うことは可能ですか?

A:
いいえ。呪文のコストを支払う際、マナ能力を起動する機会を得、その後で実際にコストを支払います。マナ能力を起動すると、支払いの際に落とし子・トークンはもう戦場にいないので、召集を用いてコストを支払う(=タップする)ことはできません。


2015年7月16日木曜日

まとめ その97

Q961:
1)《氷瀑の執政》に《残忍な切断》を沼から1マナ、残り6マナを探査コストで墓地から6枚追放し解決する事は可能ですか?
2)《残忍な切断》を唱えた際、対戦相手がスタックで《マナ漏出》を唱えました。追加コストを墓地から3枚追放して残忍な切断を解決する事は可能ですか?

A:
1)はい。支払うべき総コストは{B}{6}になりますので、{6}を探査で支払うことが可能です。 
2)いいえ。探査はその呪文を唱える際に機能します。唱えるのでなくマナを支払う際には、使用できません。

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Q962:
《不気味な腸卜師》をコントロールしている状態で、予示されたクリーチャーでないカードが死亡した場合、不気味な腸卜師の効果は誘発しますか?

A:
はい。誘発します。「死亡したとき」という誘発型能力は、それが戦場にあったときの状態を見ます。従って、戦場にあったときは(予示されている)クリーチャーですので、《不気味な腸卜師》の能力が誘発します。

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Q963:
《前哨地の包囲》や《紅蓮の達人、チャンドラ》の±0能力で追放されたカードをプレイすることによって、《ジェスカイの隆盛》や《果敢》は誘発しますか?

A:
はい。追放されたカードがクリーチャー・カードや土地・カードでないのであれば、それは唱えられるため、果敢能力や《ジェスカイの隆盛》は誘発します。

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Q964:
《目覚めし処刑者》を墓地から唱えた時打ち消し呪文は効きますか?

A:
はい。それはクリーチャー呪文として唱えられているので、《解消/Dissolve》などで打ち消すことができます。

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Q965:
私が《ニクスの祭殿、ニクソス》と《反射池》のみパーマネントをコントロールしている場合(各色の信心が0の場合)、《反射池》から各色のマナを産み出せるのでしょうか?

A:
いいえ。「生み出すことができる」とは、その時点で能力が解決された際に生み出されるマナのタイプを指します。(CR106.7)この場合、どの色を指定しても実際にマナは生み出さないので、「生み出すことができる」マナのタイプはなく、《反射池》はマナを出せません。

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Q966:
《集合した中隊》で《永遠の証人》をプレイした場合、永遠の証人の効果で発動した集合した中隊を回収することは出来ますか?

A:
はい。《集合した中隊》の解決が全て終わり、それが墓地に置かれた後に《永遠の証人》の誘発型能力をスタックに積みます。そのときにはもうすでに《集合した中隊》は墓地にあるので、対象に取ることができます。

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Q967:
私が《恐ろしい徴兵》を対戦相手を対象に唱えました。その場合、《恐ろしい徴兵》によって戦場に出る予示クリーチャーは私の戦場でしょうか?

A:
対戦相手を対象にしても、予示をするのは《恐ろしい徴兵》のコントローラー、つまりあなたです。それらのカードは裏向きにあなたのコントロール下で戦場に出るでしょう。

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Q968:
墓地に《影武者》と鍛《鍛冶の神、パーフォロス》がある状態で、《闇の領域の隆盛》を唱えた場合
影武者はパーフォロスとして戦場に出ることは可能でしょうか?

A:
はい。墓地から《影武者》が移動する際に、墓地のクリーチャーのコピーになることを選びます。つまり、選ぶ時点では《影武者》を含むクリーチャー・カードは墓地から動いていません。

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Q969:
《オパール色の輝き》二枚と《謙虚》がこの順ですでに戦場に出ています。この時、《魔法の夜》が戦場に出た場合、魔法の夜はクリーチャーになりますか?またすでに戦場に出ていた土地はどうなりますか?

A:
継続的効果の相互作用(CR613)に従うと、全てのパーマネントはエンチャントでもあり、またクリーチャーでもあります。従って《魔法の夜》は能力がない1/1のクリーチャーになります。出ていた土地もエンチャントでありつつ同様のクリーチャーです。

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Q970:
A,Bの2人戦で戦場には何もありません。Aが《Eureka》を唱え、
 A《放逐する僧侶》
 B《支配魔法》(僧侶につく)
 A《斑岩の節》と出しました。

Aのコントロール下で《放逐する僧侶》が戦場に出たので、能力が誘発し、スタックに乗せるに際し、対象をBがコントロールしている《放逐する僧侶》にしました。
この能力を解決した後、《斑岩の節》の能力は誘発していますか?

A:
はい。Bのコントロールしていた《放逐する僧侶》が追放されます。そして、戦場から離れたことによってこの効果が終わり《放逐する僧侶》は再び戦場に出ます。つまり、戦場にクリーチャーがいないタイミングが存在するので、《斑岩の節》が誘発します。

2015年7月15日水曜日

まとめ その96

Q951:
《集合した中隊》でマナコストが3点以下のクリーチャーを戦場に出す場合、下記の行動は可能でしょうか。

(1) 変異として戦場に出す
(2) 疾駆で戦場に出す
(3) 授与でオーラとして戦場に出す
(4) キッカーのコストを支払って、キッカーする
(5) 両面カードの裏面として戦場に出す
(6) 反転カードの反転として戦場に出す

A:
戦場に出す効果なので、唱えられていません。従って1~6の全てが不可能です。

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Q952:
《クルフィックスの狩猟者》のようなライブラリートップを公開するカードをコントロールしている場合、《時を越えた探索》や《テイガムの策謀》などで複数枚ライブラリーを見る際にすべて公開する必要があるのでしょうか。

A:
ライブラリーを「見る」だけなら、それらのオブジェクトはまだライブラリー領域にあって動いていません。従って、まだ「ライブラリーの一番上」のカードも動いていないので、それ以外のカードを公開する必要はありません。

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Q953:
自分が《倍増の季節》と《硬化した鱗》をコントロールしている時、自分のクリーチャーに+1/+1カウンターを1つ置こうとしています。この時上に置かれるカウンターはいくつになりますか

A:
どちらも置かれるカウンター数を変える置換効果ですので、あなたがどちらの置換効果を先に適用するかを決めます。《倍増の季節》を先にすると、2倍してから1足されるので3個になります。《硬化した鱗》を先にすると、1足してから2倍になるので4個になります。

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Q954:
《仇滅の執政》が自分の場におり、自分のコントロールする同じクリーチャーが2回格闘を行って、まだ死亡しなかった場合、ターン終了時に仇滅の執政の能力は2回誘発し、+1/+1カウンターは4つ置かれるのでしょうか?

A:
はい。格闘を行う毎に《仇滅の執政》の能力は誘発し、ターン終了時に遅延誘発型能力が「予約」されます。この場合、2回行ったので、遅延誘発型能力も2回誘発し、結果としてカウンターは4個置かれることになります。

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Q955:
前哨地の包囲をカンで2枚出している場合、追放するカードは1枚ですか?2枚ですか?

A:
それぞれの《前哨地の包囲》の能力が誘発します。従って、1枚追放され、その後にまたもう1枚が追放されます。

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Q956:
《血糊の雨/Rain of Gore》が戦場にある状態で《魂火の大導師/Soulfire Grand Master》で絆魂を持った《稲妻/Lightning Bolt》を唱えると、ライフはどう変動しますか?

A:
《稲妻》によりライフを得ることになりますので、《血糊の雨》によって同じだけのライフを失うことに置き換えられます。従って、《稲妻》を唱えたプレイヤーは3点のライフを失います。

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Q957:
自分が《クルフィックスの狩猟者》をコントロールしている時に《時を超えた探索》を唱えました。この時ライブラリーの1番上のカードは公開された情報ですが、そのカードを手札に加えたかどうかは公開すべき情報でしょうか?

A:
いいえ。上から7枚を見る時点ではライブラリーの順番は変わらないので、一番上のカードは見えています。が、その後「そのうち2枚を手札に入れ残りを底に置く」動作の際に、もうそれらは一番上ではありません。従って、先ほどのカードがどこに行ったかを相手は知り得ません。

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Q958:
ブロッククリーチャーを指定した後、優先権が発生するという認識で間違いないでしょうか? 優先権が発生するならば、ブロッククリーチャーが0体でもインスタントタイミングで何かをしても大丈夫ですか?

A:
はい。ブロック・クリーチャー指定ステップで、ブロッククリーチャーを指定してから、プレイヤーは優先権を得ます。ブロックするクリーチャーの数は問いません。(CR509)

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Q959:
《真面目な訪問者、ソリン》、《神話実現》(カウンター有)が場にある状態で、神話実現クリーチャー化→ソリン+→ターン終了し相手のターンに神話実現をクリーチャー化した時ソリンの能力の恩恵は受けますか?

A:
はい。その《神話実現》は次のあなたのターンまで絆魂と+1/+0の修整を受けます。(クリーチャーになった時にしか意味はありません)

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Q960:
続唱を持つX呪文を唱えた場合、続唱の効果が参照する点数で見たマナコストはスタック上でのマナコストになるのでしょうか?

A:
はい。続唱を誘発させたその呪文の点数で見たマナ・コストを参照します。その呪文はスタックに有ります。

2015年7月14日火曜日

まとめ その95

Q941:
こちらのライフが1点の時、相手の《雷破の執政》に《ファリカの療法》を唱えた場合どうなりますか?

A:
《ファリカの療法》の後に《雷破の執政》の誘発型能力がスタックに積まれることになりますので、先に《雷破の執政》の能力が解決され、あなたのライフは-2になって敗北します。

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Q942:
1/1の《実験体》が場にある状態で《集合した中隊》を唱え、《毅然さの化身》と《鱗の召使い》が場に出ました。
この場合、《毅然さの化身》にはカウンターを乗せることが出来るのでしょうか? 出来る場合、どのクリーチャーを参照した場合でしょうか?

A:
《毅然さの化身》の2番めの能力で+1/+1カウンターが置かれる個数は、それが戦場に出る前に決定されます。従って、《毅然さの化身》が戦場に出る際には、あなたのコントロールしているクリーチャーに+1/+1カウンターは置かれていないので、0個になります。

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Q943:
ライブラリーが一枚しかない時に《手練》を唱えた場合、その一枚を手札に加えるか山札に戻すかは選べますか? この時の挙動を明記しているルールはありますか?

A:
効果が実現不可能なことを行う場合、可能な部分だけを実行します(CR609.3)。
質問の場合、《手練》の効果によってライブラリーから1枚を見、その中から1枚を選んで手札に入れます。「他のカード」はないのでライブラリーに置かれるカードはありません。

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Q944:
《生ける伝承》で《残酷な根本原理》を追放しました。《生ける伝承》で戦闘ダメージを与え《残酷な根本原理》が解決した後《残酷な根本原理》は墓地に落ちますか?

A:
はい。通常、唱えられた呪文は墓地に行きます。(それがパーマネントになるならば、戦場に行きます。)

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Q945:
暴力的な突発は自分がクリーチャーをコントロールしていない時でも唱えられますか?

A:
はい。《暴力的な突発》は特にクリーチャーがいない時でも唱えることができます。

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Q946:
《雷破の執政》に対して《究極の価格》で除去したい時に、対応で《レインジャーの悪知恵》で執政に呪禁にした場合の処理はどうなりますか?

A:
 《レインジャーの悪知恵》を解決することによって、《雷破の執政》は呪禁を持ちます。《究極の価格》の解決時には対象不適正となり、《究極の価格》は打ち消されるでしょう。

(また、このときにすでに《究極の価格》により《雷破の執政》の能力が誘発しています。)


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Q947:
《安らかなる眠り》《無駄省き》が戦場にある状態で対戦相手が手札を捨てた場合、無駄省きは誘発し解決されますか?
また《安らかなる眠り》が戦場にある状態で湧血能力を起動できますか?

A:
はい。どちらの場合も、「捨てた」ことには変わりがないので、《無駄省き》は誘発しますし、湧血能力の起動も完了できます。

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Q948:
互いの墓地にクリーチャーが無く、自分が《マルドゥの悲哀狩り》をコントロールしている状態で《無慈悲な処刑人》を戦場に出し、先に《無慈悲な処刑人》のcip能力を解決します。この後の《マルドゥの悲哀狩り》の誘発型能力で処刑人によって生贄にしたクリーチャーを対象に取ることは出来ますか?
また、処刑人の能力で処刑人自身、または悲哀狩りを生贄に捧げても、悲哀狩りの能力は解決出来ますか?

A:
いずれもできません。《無慈悲な処刑人》が戦場に出たことにより、《無慈悲な処刑人》と《マルドゥの悲哀狩り》の能力が同時に誘発します。
それらをスタックに積む際に、《マルドゥの悲哀狩り》の対象を選ばないといけませんが、その時点ではまだ墓地にクリーチャーがないので、適正な対象をえらべません。従って、《マルドゥの悲哀狩り》の能力はスタックから取り除かれて何もしません。

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Q949:

《集合した中隊》は、マナコストを支払うことなくクリーチャー呪文を唱える行動なのか、クリーチャーというパーマネントを直接戦場に出す行動なのか、どちらでしょうか。
また、下記はどうなりますか。
 (1)接合,狂喜,貢納等は機能するか
 (2)CIP能力は誘発するか
 (3)続唱等は誘発するか

A:
パーマネントを直接戦場に出す行動です。唱える場合、カードに「マナ・コストを支払うことなく唱えてもよい」という一文があります。(《悪逆な富/Villainous Wealth》など)
また、キーワード能力が機能するかどうかは、そのキーワード能力が「戦場に出た時」なのか「唱えられた時」なのかによって決まります。

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Q950:
対戦相手のライブラリーに《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》が2枚含まれている状態でストーム10^10000の《思考停止/Brain Freeze》をプレイしました。

1)思考停止の解決過程でライブラリーが修復され、さらに思考停止の解決が続いていくことは「無限」ループではありませんが、この手順を省略することは可能ですか。また可能であるのなら、省略した後の墓地及びライブラリーの状態はどうなりますか。

2)この状況下で私は対戦相手に3枚カードを引かせることができるため、《エムラクール》*2の状態になるまで《思考停止》を解決し続けたいです。その行為、及びその手順の省略はそれぞれ可能ですか。またお互いの同意の有無によってその可否は変化しますか。

A:
1)いいえ。ご指摘の通り、状況が完全には繰り返されないので、単に手順を繰り返すことになります。
2)いいえ。終端状態に至るまでの工程数が明確に算出できないので、希望する状態になるまで行為を繰り返すことになります。現実の大会ですと、時間を専有し続けているので、遅延行為と取られることでしょう。

遅延行為であるかどうかは、あなたが専有した時間によります。提示されている行為が適正な時間帯に終わるならばそうならないでしょう。しかし、この質問は「いつ終わるかわからない」ので、行動の省略が使えないことが根本にあります。

一連の処理に関して、互いに同意するタイミングで一連の処理にではない行動を行うことは可能です。遅延行為うんぬんは、結果としてプレイヤーが専有する時間の長さ(=省略できない処理の複雑さ)に依存します。